PHILOSOPHY

Corporate
Message
世の中は絶え間なくアップデートを続けている。
暮らしも、ビジネスも、価値観も。
ものづくりの世界もそうだ。デジタル革新によって、
人の手を介することなく大量に均一の製品を
生み出せるようになった。
その一方で日本中の町工場では今日も製造工たちが
火花散り鉄粉舞う薄暗い工場でものづくりに勤しんでいる。
令和の時代にも、そこだけはまだ昭和から抜けきれていない。
世の中が変わるなら、私たちも変わらなければならない。
町工場の在り方も、ものづくりの仕方も、ビジネスも、
すべてを世の中に合わせてアップデートすることで、
今、必要とされる価値を提供する。
それが、これからの町工場に求められることであると、
私たちは考える。
ただし、ひとつだけ変えてはいけないものがある。
それが、ものづくりへの飽くなき情熱だ。
手と頭をフルに働かせ、誰にもマネできないものをつくりあげる。
速く、そして美しく。変えていくものと、変えないもの。
二つの歯車をうまくかみ合わせて進む先に、
FISTのものづくりがある。
Our DNA
FISTのルーツは建築金物。意匠性や安全性への意識の高いその世界では、美しい仕上がりが求められました。 一切の妥協が許されない厳しい世界に身を置き、腕を磨き続けてきた結果、 私たちのものづくりは多方面から評価をいただくことに。 現在では機械部品をはじめとする下請製造からキャンプ用品等のOEM製品製造へと事業を広げ、 多様なオーダーにお応えしています。そして今後はオリジナル製品製造事業への挑戦も計画中。 私たちのものづくりは、世の中に合わせてアップデートを続けています。
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FISTの創業は1994年。その直後に阪神淡路大震災が発生し、厳しい船出を強いられることとなりました。荒波に揉まれながらも今日があるのは、一つひとつのご縁を大切にしてきらからこそ。建築金物からスタートし、現在の下請製造事業にも通じる船舶部品の製造を手掛けるようになったのも知り合いからの紹介がきっかけでした。当時、その製造に必要となる溶接の技術は持ち合わせていませんでしたが、期待に応えたいという想いのもと徹夜で技術を鍛錬。大阪でも一二を争うレベルにまで技術を磨きました。できないことも知恵と技術の鍛錬によって可能にする。ご縁を大切にものづくりと真摯に向き合う姿勢こそFISTの真髄であり、これからも変わることなく受け継がれるDNAでもあります。
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できないものをできないと見切りを付け、できることだけに特化する方が効率的なのかもしれません。しかし、常に進化・変化を続けるものづくりの世界は、ひとつに特化することで生き抜けるほど甘くはありません。知恵を絞り技術を磨くことで不可能を可能にし、その積み重ねによってできることを増やしていく。お客様の依頼にただ応えるのではなく、付加価値の高いものづくりで期待を超える。私たちは、ものづくりをどこまでも追求し進化し続けることで、唯一無二の存在を目指します。できることが増えれば、つくれるものが増えます。期待を超えることができれば、さまざまな依頼をいただけるようになります。つまり、私たちが目指す先には、さらに面白いものづくりが待っているということです。
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進化の先に見据えるのは、OEM製品製造およびオリジナル製品製造事業の拡大です。現状はお客様の依頼に応える下請製造が中心ですが、将来的には自分たちがつくったものを世の中に提供するメーカーとしても、確かなポジションを確立していきたいと考えています。しかし、そのためには、知恵と技術でお客様の期待を超えることのできるものづくりのプロフェッショナルを一人でも多く育成する必要があります。
私たちが大切にするのは、あくまでもご縁。新たな領域に挑戦するからといって、今ある仕事を疎かにすることがあってはなりません。すべての仕事に対して満足のいくものづくりを提供するのが私たちの使命であり、それができて初めて新たな一歩を踏み出すことができます。闇雲に事業の拡大を進めるのではなく、ものづくりのプロ集団として、人を育て、輪を広げていく。その先に目指す姿があると、私たちは考えています。
Our SPIRIT
私たちと同じ金属加工を手掛けるモノづくり企業は、日本中に星の数ほどあります。
その中には、多くの製造工を抱える会社もあれば、最新の加工機を取り揃える会社もある。
生産量やコストでは太刀打ちできない競合がひしめく中、FISTはものづくりと向き合い、最適解を導き続けています。お客様から高く評価いただける背景には、私たちにしかできないものづくりへのこだわりがあります。
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指示された通りにものをつくるだけなら、機械と同じです。顧客と密にコミュニケーションを取ることでニーズを深く汲み取り、それをいかに正確に、美しく、速く、面白くつくりあげることができるかを考える。その上で熟練の技を持ってカタチにしていく。手と口とアタマをフル回転させて行うものづくりこそ、FISTのものづくりです。
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建築金物の製作からスタートしたFIST。
建築金物は意匠性を問われる上、人が触れるため、細かなところにまで丁寧な仕事が求められました。私たちはこの細部へのこだわりを、機械部品へとフィールドを移してからも徹底。素手で触ってもケガをしない。その丁寧で美しい仕上げは、FISTの代名詞であり、多様なバックグラウンドを持つ私たちにしかできない技でもあります。 -
図面上には、発注者の意図がすべて描かれているわけではありません。図面が曖昧だからと言って、曖昧なままカタチにすると、発注者の期待を裏切ることになります。だから、私たちは描かれていないものまで深く読み取り、カタチにしていくことにこだわっています。それは長年の経験と勘のなせる技であり、私たちの腕の見せ所でもあります。
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白い床に、明るい室内。FISTの作業場は、薄暗い昭和の町工場のイメージとは一線を画しています。ものづくりをアップデートをテーマに掲げるFISTでは、職場環境も現代に合わせてアップデート。例えば、金属加工の現場では床で作業を行うところがほとんどですが、FISTでは無理のない姿勢で取り組めるよう作業台と椅子を導入しています。快適で効率的な環境は、職人たちのパフォーマンスを最大化。生産性や品質の向上に繋がっています。